今、知っておきたい5Gと電磁波リスクの話①~そもそも5Gってどんな技術?
電磁波測定士が在籍し、電磁波の測定や対策、講座を行っているポノリフォーム。
2020年の本格始動に向け、着々と準備が進む5Gについて、
問い合わせが増えてきています。
いったい5Gとは何なのか?
どんなリスクが懸念されているのか?
特集していきたいと思います。
目次
5G(第5世代移動通信システム)とは
そもそも5Gとは何なのか?
5Gとは、第5世代移動通信システムの略称。
これまでの通信技術は「いかに速く、スムーズに人と人を繋ぐか」を考えて発展してきたのに対し、
5Gはあらゆるモノ・人を、同時に繋ぎ、双方向性のコミュニケーションを可能にさせること
を目的に進められています。
総務省の解説がわかりやすいですね。
5Gの特徴をまとめると…
5Gで通信速度は10~100倍に
現在より通信速度が100倍速くなります。
2時間の動画をダウンロードするのに、今は3~5分ほどかかりますよね。
それが、5Gになるとわずか3秒でダウンロード完了!
僕が学生の頃は、インターネットはとにかく遅かった。
5分の動画を観るだけでも、途中で止まったりしていました…。
5Gの時代になれば、そういった「遅い」と感じるストレスはなくなるようです。
スピードが上がるという特徴は、5Gの狙いのほんの一部にすぎません。
以下の2つの特徴が、社会的・ビジネス的にインパクトが大きいとされています。
▼▼▼▼▼
超低遅延(リアルタイム接続)
利用者がタイムラグを感じずに、
リアルタイムに接続が可能になります。
TV番組中の中継の時、
繋いでいる先とタイムラグが起きていて、とても聞きづらい!!
という経験をしたことはありませんか?
5Gによって、そのストレスが無くなり、様々な応用が可能になります。
例えば、離れた学校間を繋いだ「遠隔授業」が可能に。
2019年2月
広島県で行われた実証実験では、小学校2校を5Gで繋ぎ一緒に効果を合唱するなどの音楽の授業が行われました。
その様子を、別室にも繋ぎ、保護者も鑑賞できるように。
低遅延の特性は、
・離島や山村での遠隔手術
・ロボットを使った遠隔オペレーション
・危険地や災害地での救助作業、修理作業
等々での活躍が期待されています。
多数同時接続
5G技術により、複数の機器を同時につなぐことが出来ます。
この特徴は、自動運転等への応用が期待されています。
こちらの図はソフトバンクが取り組んでいる、自動運転の試験について。
タイムラグはわずか1000分の1秒
かつ
100万台の同時接続が可能になる!というではありませんか。
ひょっとすると、
レンタル自動運転カービジネス等も可能になるかもしれませんね。
配信先が数万台を同時管理し、
利用者側の場所や目的地を逐一モニタリングしながら、
効率的に配車する
みたいな感じで。
いずれにせよ、
低遅延・同時接続が可能になれば、
IoT技術の応用が広がり
社会的に大きな可能性が生まれるのは間違いなさそうです。
日本では、国を挙げて5G技術の開発を進めています。
期待感が9割といったところでしょうか。
では他国は??
次回は、他国の5Gに対する反応や、実際に起きていることをお伝えしたいと思います。